私は右利きです。
右利きの人は気づかないかもしれませんが、私たちの生活のあらゆる場面において右利きの人をベースに物は設計されています。
ハサミ、缶切り、包丁、急須、改札口、パソコンのテンキー、トランプ、手帳型のスマホケース、などなどなど。
よくよく考えたら左利きさんは常にストレスにさらされているのかもしれませんね。

書道もその中のひとつ
そもそも日本語自体が右利き用にできています。
「とめ」「はね」「はらい」その基本の動作すべてが左利きさんにとっては書きにくい。
書く時は自分の書いた字が見えないし、書いた後は手が汚れやすい。
そして最大の難関は「毛筆」です。
私の書道教室に新しく入会してくださった生徒さんが左利きだったのです。
お母さんは、右でも左でも先生にお任せします、との事でした。
たまたま今まで私が教えた生徒さんは皆さん右利きだったので、師匠や左利きの友人などなど色んな人に左利きさんは書道の授業はどうしていたのか聞いてみました。
皆さん口を揃えて言うのが「左手で毛筆は無理だった」でした。
硬筆は左で書いていたけど筆は右手で書いていた、というパターンの方が何と多いこと。
硬筆なら左手でも全然大丈夫だと思うのですが、いざ毛筆となると、筆の入り方が左手だと全て自然の流れに逆らう形になるので非常~に難しい。
自分で試しにやってみたのですが、特に手首の角度がとても辛い。
そんなわけで、



無理に矯正させる必要はないと思うけれど現実的に難しい。
なので本人が受け入れられるのなら、毛筆だけは右手で書くのが望ましい。
という結論に落ち着きました。
では(^^)/