書道ペン字講師の私が愛用している字書を紹介します

書道の文字って字体もたくさんあるし書道の先生ってたくさんの字を覚えるの大変だね!

と以前友人にこう言われたのですが、実は知らない文字は山ほどあります。

だから、作品を創作する時どうやって書いたら良いのか悩むのは日常茶飯事。
そんな時いつも助けてくれるのが、

書道用の辞書です!

この辞書が無いと私はかなり困ります。
恐らく書道の先生は皆さんよく似た辞書を使っていらっしゃると思いますよ。

書道関連の本や字書って正直お高い(-“-)
なので後悔をする買い物は嫌ですよね。

そこで今日はおすすめできる書道関連字書の紹介です。
書道用字書の購入を検討されている方の参考にどうぞ。

Contents

「五體字類」書道家からの絶大支持!漢字の字典のベストセラー

五體字類

漢字の書体字典のベストセラー。
大正5年に発売されると爆売れしたそうで、中国では海賊版まで出回ったとか。
10年に渡って書を愛する人々から絶大な支持を得ている『五體字類(ごたいじるい)』は、字典でもあり教科書でもあります。

豊富な親文字(5,175字)はこの種の字典では最多で、本文中の総文字数は47597文字。
漢字の正体が掲載されており、どの時代の頃の誰の文字なのか判別できます。

例えば下の「美」という字。23種類の「美」が掲載されていますね。
そしてそれぞれの文字の下に、どの作品の「美」なのか誰の「美」なのかが記載されています。

「和様字典」仮名書道向け!平安時代の和様漢字を網羅

和様字典

和様字典

「和様」とは日本風あるいは日本様式の事物を意味します。(ちなみに中国風は唐様)

この字典は平安中期の仮名書道に使われている日本独自の書風の漢字を約24000字集めたものです。五體字類と同様、どの作品の誰の文字なのかも記載されています。

日本の歌や俳句、近代詩文などを書道作品にする場合、中国の漢字だと違和感があります。そんな時にこの「和様字典」を調べて書くと柔らかい雰囲気でしっくり馴染みます。

「新・字形と筆順」書道の先生や子供に字を教える方向け!家庭での利用やペン字練習にもOK

( ↑ ※私が所有している版は古い装丁です。)

小・中学校で学習する常用漢字2,136字すべての筆順を記載。
書き文字は毛筆・硬筆両方を提示、硬筆は行書も記載されています。
この本の出版社は「光村図書出版」。そう、学校で使う国語の教科書の出版社です。

この本は書道教室の先生だけではなく、学校や塾の先生、ご家庭で子供さんに文字を教える場合など、書道関係者以外でも色んな方の役に立つ本となっております。

書き順だけではなく行書体が記載されていたり、さらに文字の形やバランスのとり方まで教えてくれるんです。すごくない?

まとめ

書道講師が愛用する字書なんて普通の方は知らないのでは(^^;)

書道の講師だけではなく、書道を習っている方にもとても使える字書と本ですので、興味がありましたらぜひ。
では今日はこの辺で(^^)/

毛筆練習の様子と字書の紹介を動画にしました

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